平成23年3月議会 質問質疑(一般質問)

質問質疑(一般質問)

刈谷市議会9月定例会は9月5日(水)~9月25日(火)の会期で開催されました。今回もこのコロンブスレポートでは、一般質問・議案・所管事項の中から16項目について解説を加えながら紹介いたします。

防災用の屋外拡声器を市内10箇所に設置します

地震や豪雨などの災害時に、緊急情報を防災行政無線で瞬時に知らせるための屋外拡声器の設置箇所の報告がありました。バリアフリー目標アップ


①西境市民館
②今川町井田地内
③絵下城児童遊園(泉田)
④消防団第15分団詰所(泉田)
⑤帆落田児童遊園(今川)
⑥流れ川第二排水機場(一里山)
⑦沖田公園(一ツ木)
⑧刈谷市観光倉庫(司)
⑨消防団第10分団詰所(小垣江本郷)
⑩小垣江御茶屋下地

の合計10箇所で、いづれも過去に浸水被害があった地域や津波の危険地域となっています。設置工事は来年の2月まで、供用開始は来年3月の予定で、予算額は5880万円です。

全国瞬時警報システム(通称:Jアラート)が学校などでも流れるようにします


前項で説明した屋外拡声器で流される情報に[全国瞬時警報システム(通称:Jアラート)]があるのですが、それを市内全ての小中学校・幼稚園・保育園でも流れるようにシステムの設置工事を行います。約2200万円の予算です。

衣浦定住自立圏における具体的な事業を拡充します


刈谷市・知立市・高浜市・東浦町が、互いに協定に定めた分野や事業などについて、連携や協力して共同で取り組むことにより、相互のメリットを創出して行く取り組みです。これまでに、公共施設の相互利用やボランティア支援センター内にある[刈谷衣浦つながるネット]の一元化などを行ってきましたが、来年度からは新たに次の3事業を計画しています。

[コミュニティバス乗り継ぎ拠点整備事業]
 東刈谷駅・野田新町駅に
 シェルター、ベンチなどの整備

[コミュニティバス路線図作成事業]
  各市で共通のコミュニティバス
  全体路線図を作成

[観光パンフレット作成事業]
  観光スポットや見所など、
  各市町合同で観光パンフレットを作成

施設への海抜表示を拡充します

刈谷市内で海抜が最も低いのは港町グランドでマイナス90cm。一番高いのは北部生涯学習センター北側で43m。海抜表示は今年4月に、学校・幼稚園・保育園・市民館など136箇所に表示し、その後、金融機関や商店等155事業所に表示してきました。今後は各家庭のフェンスや公園など約200箇所に表示の予定です。 ここの海抜は9.7メートルです

生ポリオワクチン接種→不活化ポリオワクチ接種に


これまで保健センターで実施してきた集団による生ポリオワクチン接種は、まれにまひの副作用が生じる恐れがあるため、厚生労働省の省令改正に伴い、9月からは医療機関での不活化ポリオワクチンの4回接種に切り替えます。不活化ワクチンは生ワクチンの約18倍の価格であるため、その差額約1億円が今回の補正予算で計上されています。

可燃ごみ置き場の集約を進めています


現在、可燃ごみを路線収集で行なっている地区についても拠点収集にするように地区にお願いをしており、これまでのところ市内22地区の内、16地区で拠点収集になっています。東境・桜・重原・刈谷中部・刈谷東部・元刈谷地区の残り6地区については、今年度中を目処に集約をお願いしているとのことです。

銀座の道路拡幅=約1億2500万円の補正予算


用地取得と建物の移転補償費として計上されています。これで北側全ての用地取得が完了するため、平成26年度より電線類地中化工事+北側の歩道整備工事が始まる予定です。

刈谷駅南口[喫茶コメダ]さん周辺を再開発します


[喫茶コメダ]さんとその横の太田商事さんの駐車場について、再開発の計画があり、そのための[都市計画決定及び変更]の報告がありました。再開発の内容は、22階建てのビル+立体駐車場を建設し、1F~3Fは店舗と事務所、4F~22Fは130戸の住宅を計画しています。この開発により名鉄踏切から駅南口に向かう道路も、両側歩道として整備でき、更に道路に沿った敷地2mを歩道状の空地とすることで、安全でゆとりのある空間となります。道路は平成25年度には工事の予定。ビルは平成25年後半~26年に工事着手して3年ほど掛かる見通しです。

ここの海抜は9.7メートルです

交通安全対策事業=500万円の補正予算


学校・PTAから危険箇所の指摘を頂いた通学路について、ベンガラ舗装やグリーン舗装を行なって児童生徒への交通安全の推進を図ります。具体的な箇所としては、[泉田町絵下城地内交差点][原崎町5丁目地内交差点][双葉小学校西側通学路]などで、今後も側溝フタの整備とカラー舗装を計画的に行なってゆくとのことです。

交差点改良事業、残るは3つの交差点


渋滞解消のために市内20箇所の交差点に右折帯を設置する事業も、平成23年度に下重原交差点と神明町交差点が完了して、残るは司町・稲場町・中島町の3箇所となりました。この内、司町交差点については本年度予備設計を行なっており、中島町交差点については、[元刈谷重原線]の道路整備に合わせて行なう予定にしています。稲場町交差点については、用地取得の必要があるため今のところ厳しい状況です。

岩ケ池公園の駐車場拡張


駐車場用地1.9haを土地開発公社が地権者から購入するために約7億2600万円が計上されています。平成26年度に道路拡幅・交差点改良工事・歩道橋設置を行い、平成27年度から駐車場約500台を整備する予定です。この土地は現在、民間商業施設の事業者であるハイウェイオアシス(株)が、民間地権者から土地を借りて暫定的な駐車場として使用しています。今回の整備については「既にハイウェイオアシスが借地料を払って駐車場として使用しているのに、なぜ刈谷市がその肩代わりをしなければならないのか?」「民間商業施設へ来るお客様のための駐車場を、なぜ市が整備しなければならないのか?」といった意見も議会の中ではありました。しかし私の考えは・・・都市公園の駐車場整備はあくまで公園設置者である刈谷市がすべきで、これが原則だと思っています。一方で、平成12年の開園当時の集客予想は約120万人/年であったものが、現在は約800万人/年に増加しています。開園当時の低い集客予想を前提にして、商業施設の地代も決定しているのですから、その単価は見直す必要があるのではないかと思っています。

産業振興センター4階に新しい会議室(パーティー利用可


以前KATCHの事務所であったスペースを、176名定員の会議室に改修します。今回の議案ではその貸し出し使用料が、条例の一部改正により決定しました。この部屋はパーティーでの利用も可能であるとのことです。同じように「パーティー利用可」の会議室は6階にもありますが、この4階の会議室の場合、同じフロアに他の会議室がないため、比較的「音」の心配をする必要がありません。従って、今後はパーティーでの利用は6階よりこの4階401号室を使った方が良いかもしれませんね。来年2~3月に改修工事の予定です。

親愛の里保育園の移転先ほぼ決定!


以前の議会答弁で「現在と同じ亀城小学校区内に移転したい」としていましたが、福祉経済委員会の中で具体的な予定地の答弁がありました。熊野町にある[旧職業訓練所跡地+消防団第4分団詰所]です。そして、分団詰所の移転については、移転先の用地取得費として今回の補正予算で約6500万円が計上されています。平成25年度中に工事を行い、平成26年度中の移転開園を目指しています。その際、定員も現在の90名から120名に増員の予定、特に待機児童の多い0歳~2歳児は15名の増員予定です。

市長・副市長の給料を1ヶ月減額します


納税推進室の元徴収嘱託員による徴収金着服事件に関して、市政執行上の責任として、10月度の市長の給料を10%、副市長の給料を5%減額するための条例が可決されました。

総合運動公園内のスポーツ施設・備品を色々と整備します


ウェーブスタジアム→
写真判定装置 約1320万円

グリーングランド→
屋根付ベンチ 約1280万円

ウィングアリーナ→
木製ベンチ 約26万円

ここの海抜は9.7メートルです

刈谷市ホームタウンパートナー制度を創設します


刈谷市を本拠地として全国や世界のトップレベルで活躍するスポーツチームを[刈谷市ホームタウンパートナー]に認定します。認定されたチームは、刈谷市を全国にアピールしてもらうと共に、スポーツ教室やイベントなどに積極的に参加して、スポーツの活性化を目指す取り組みです。


自民党愛知県連主催『第11期愛知政治大学院(通称:愛政塾)』に塾生として参加!

愛知県政大学院橋下大阪市長の維新政治塾、大村愛知県知事の東海大志塾など全国・様々な政党により政治家養成(?)のための塾が開かれていますが、私は敢えて、従来から(今年で11年目です)自民党愛知県連が行なっている愛知政治大学院に今年の4月より入校しました。  
他が何千人、何百人が参加するマンモス塾なのに対して、こちらは僅か89名、受験で例えると、河合塾ではなく個別指導、あるいは少人数授業といったところでしょうか(笑) 参加者の最高齢は91歳、最年少は大学生で19歳の方が3名いらっしゃいました。  

愛知県政大学院開校式の講師は小泉進次郎衆議院議員。この少人数で小泉氏の話しを聞けるなんて、めったにないチャンスです。「率直な市民の声に耳を傾けなければいけない」「国民に対して訴えることが大切」「今国民に必要なのは自助自立」・・・若干31歳の小泉氏の言葉に共感できるのは、永田町の常識ではなく、市民目線での政治感覚が彼にあるからなのかもしれません。この点は父親譲りの魅力だなぁ~と感じます。  

それ以降毎月、山本一太氏、伊吹文明氏、林芳正氏、谷垣禎一氏、森喜朗氏などの講師から、社会保障と税・教育・外交安保・憲法、そして政局と・・・様々な分野の勉強をしています。市議会議員として13年。改めて「志と政策」について良い刺激を受けています!!

facebookで情報収集

facebookで情報収集6月から遂に私もFacebookを始めました。携帯電話もスマホに変えて、馴れない手つきで1日数回の投稿に挑戦しています。私から市政の情報や活動報告を発信する以上に、皆様から頂く情報がとても役立っているように思います。

「へぇ~、この人はこんな素晴らしい趣味があったんだ」「この店のランチはお値打ちで美味しそうだ」といったことのほかに、知らなかったイベントや行事の情報をリアルタイムに得ることが出来ます。また、市民の皆様からの意見や要望も、何気ない投稿の中から発見することもあります。先日もこんなことがありました・・・

友達のIさんのFacebookに「総合運動公園ウィングアリーナのエントランスにあるイスが、かなり傷んでいますよ」といった内容の投稿が写真と共に載っていました。早速、スポーツ課に話しをしたところ、9月補正予算で対応してくれることになっており、非常にタイムリーな投稿でした。4ページに書いてある「ウィングアリーナ→木製ベンチ 約26万円」というのがそれなんです\(^o^)/


感動の『スクールコンサート カリヤ』

スクールコンサートカリヤ8月25日(土)、総合文化センター大ホールにおいて今年も『スクールコンサート カリヤ』が開催されました。市内6中学校と刈谷高校、刈谷北高校、愛知教育大学付属高校のオーケストラ部などが出場し、今年で18回目を数えるコンサートです。

[オーケストラ]と[吹奏楽]の違いも判らない(簡単に言うと、吹奏楽+弦楽器=オーケストラ だそうです)私ですが、各学校の素晴らしい演奏に、息をすることも忘れて聞き入ってしまい、演奏が終わると思い出したように「ふぅー」と息を吐いていました(笑)

プログラムにある学校紹介の中で素敵な文章を見つけました・・・

練習の中でみんなが気付いたことは「当たり前のことが当たり前にできる」大切さです。あいさつを明るくできること、小さなことにも感謝の気持ちを持てること、自分の間違いを素直に認められることなど・・・。音楽とは直接関係ないと思っていたことが、音楽に大きく影響していました。当たり前のことができるようになったとき、自信をもって音を出すことが出来ました・・・

スクールコンサートカリヤこの「当たり前のことが当たり前にできる」、これは太田教育長が本年度の教育行政方針の中で述べられた言葉です。演奏の素晴らしさはもちろんですが、先生方の指導が、生徒一人ひとりにまで行き渡っていることにも感動しました。

素敵な演奏をした、素敵な子ども達です!

 


「悲しみの代償として頂いたものは、日本人の優しさ」
陸前高田市 戸羽太市長の講演会


陸前高田市長お隣の安城市にある安城学園は本年創立100周年を迎えられます。それを記念して8月11日(土)から9月16日(日)まで5回に亘り、「東日本から学ぶ連続講演会」を開催されました。刈谷市在住である安城学園の坂田校長先生には初めての選挙の時から応援弁士としてお世話になっていて、そのご縁でご案内を頂き、「3.11東日本大震災・・・陸前高田の今」というテーマで行なわれた陸前高田市長による講演を聞いてきました。 あの「奇跡の一本松」のあった陸前高田市です。

生の体験に基づく話しは、とても説得力があり、「もう少し大勢の人を誘ってこれば良かった」と後悔しています。そこで、要点だけでも少し皆様に紹介したいと思います・・・

  • これまで国の示していた宮城県沖地震は、津波想定50cm~1m(=2階に逃げれば大丈夫)、実際は市役所3階の天井まで到達。
  • 「津波」と言うと、ビックウェーブのように波がざぶんと来るイメージだが、実際は大きな水の壁が移動しているような感じ。
  • 引き波におぼれる人の姿、目の前を人が流れていく。手が出せない。
  • 市街地の民家は一軒も残っていない→しかし、1年5ヶ月経過しても、ほとんど何も進んでいない←国のルール・規制が邪魔になっている。
  • 今の政治を見て思うこと・・・8~10年後、我々が歯をくいしばって復興を果たした時、むしろ日本の国がどうかなっているのではないかと心配。
  • 2月14日に市長に就任、僅か1ヶ月後に震災。生まれて初めて「絶望」を感じた。
  • 「自分に出来ないことをやる時は、出来る人の力を借りること」←この考え方になったら気持ちが楽になった。
  • 悲しみの代償として頂いたものは「日本人の優しさ」
  • 被災地の様子をマスコミもだんだんと取り上げなくなってきた。そこで自分がこうして全国を講演して歩いて、被災地の現状をPRしている。また、市としてのフェイスブックも立ち上げて発信している。

 


衣浦東部広域連合消防局が

平成15年に刈谷市・碧南市・安城市・高浜市・知立市の5市が合併して出来た[衣浦東部広域連合]は、5市の消防行政を司っています。現在の広域連合長は知立市の林市長、他の4市長は副広域連合長となっています。そして議会もあり、5市の中から17名の市議会議員が、広域連合議会議員として予算・決算・議案などを審議するほか、一般質問も行なわれています。私はその中で現在、副議長の職を務めています。

連合発足当時には、「地理不案内により現場到着までの時間が遅延するのではないか」といった不安の声もあったようですが、今では最新の通信指令システムを導入することにより、災害地点を確認するまでの時間短縮、車両動態表示システム(ナビみたいなもの)により災害地点への最短コースでの案内、水利情報などの支援体制が充実しています。

また、合併前は一般建物火災の出動は3~4台の消防車で対応していたものが、合併後は初動で8台の消防車両が出動出来る体制となりました。更に、応援が必要な場合も、二次出動により迅速に消防力を増強出来るようになっています。

平成15年当時、5市トータルの人口は約48万人、世帯数は約17万世帯であったものが、本年度には人口約52万人、約20万世帯に増加しています。「そうした人口増加に相応しい消防職員の増員を・・・」出席議員の質問ではそのような声が多いように感じています。