神谷まさひろのコロンブスレポート

2005.10 Vol.28

コロンブスが偉大なのは、アメリカ大陸を発見したから偉大なのではありません。アメリカ大陸があるのかないのかわからないのに大西洋に船出したから偉大なのだと思います。答えのあることが判っている問題を一生懸命することは勤勉であります。チャレンジとは答えがあるのかないのかわからない問題に向かって挑戦することだと思います。

“挑戦しなければ見えてこない”

この言葉を強くかみしめながら、「明るい豊かなまち刈谷」をめざして若者らしく・一生懸命頑張りますので、ご支援とご鞭撻賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

今までのレポートはこちらです

愛知万博が去る25日に幕を閉じました。半年間に渡る中、みなさんは何回行かれたでしょうか。私は公私含めて3回行きました。最初は開幕してすぐの第1週目に行き、その日は4万人ほどの入場者数でした。これでも混んでる印象がありましたので、20万人を越える万博会場なんて私にはとても想像がつきません。人それぞれにいろんな思いがあると思いますが、私は万博そのもの以上に、笑顔を絶やさず長い間頑張ったスタッフのみなさんとそれを支えた裏方さんに、万博成功の最大の賛辞を贈りたいと思います。

【編集長】

議会運営委員長に就任!

8月4日に臨時議会が開催され、神谷まさひろは議会運営委員会の委員長に就任しました。議会運営委員会というのは、市民に開かれた議会にして行くためのルールやしくみを作ったり、議会の運営をスムーズに行うことを目的に、各会派の代表者が委員として出席している委員会です。この委員会では、できる限り意見をまとめてゆくための調整能力が求められるのですが、実はこの『調整』というのが、神谷まさひろの最も苦手な点なのです。従って今回のこの役は、「私にとって、とてつもなく重責である」と言えるのですが、日頃からよく使っている「力があるから重荷が背負えるのではなく重荷を背負うから力が出るのだ」の言葉を肝に銘じて、「最初はどうなるかと思ったけれど、1年経ってみたらなんとなく議運の委員長らしくなってきたな」と1年後に皆さんに言ってもらえるよう研鑽して参りたいと思います。

また、常任委員会では福祉経済委員会に配属となり、刈谷知立環境組合(ごみの焼却場=クリーンセンター)の議員にも就任しました。

(注釈)「力があるから重荷が背負えるのではなく 重荷を背負うから力が出るのだ」とは、平成15年後援会総会後の記念講演で講師の中山氏が仰った言葉です。今でも、まさひろの会社の事務所にはこの言葉を掲げています。「初めから父親の器を持って父親になるわけでなく、苦労しながら子どもを育て上げてゆく中で、初めて父親らしい父親になって行くのと同じように、初めからその器を持ってポストに就く人はいない、その役を務めていく中で、初めてその役にふさわしい器になって行くのだ」=「役や立場が人を成長させてくれる」・・・この言葉の意味をこのように捉えています。

議長に近藤勲氏 副議長に塚本孝明氏

今回は正副議長共に私ども自民クラブから輩出することができました。さて、その近藤議長。6ヶ月間の万博期間中に、各国の様々な種類のピンバッチを集めてみえました。気さくでフレンドリーな議長さんのことですから、万博に訪れた大勢の方と、心の通う国際交流ができたのだと思います。とりあえず写真を撮らせてもらいましたが、「いったい幾つあるのか」については、暇なときにゆっくり数えてみたいと思います(*^_^*)。


刈谷市でも「官から民へ」 ー指定管理者制度ー

今回の衆議院選挙で小泉総理は「民間で出来ることは民間で」「官から民へ」と訴えていましたが、この刈谷市においても「官から民へ」という流れが着実に進んでいます。この9月議会においても次の4つの施設について、その管理・運営を公募によって決定した民間事業者に委託することが決定しました。

  1. 刈谷市民ボランティア活動支援センター → 特定非営利活動法人 NPO愛知ネット
  2. 老人デイサービスセンターなのはな → 市川商事(株)
  3. フローラルガーデンよさみ → アイシン開発(株)
  4. 刈谷市民休暇村(サンモリーユ下條) → (株)西洋フードシステムズ

この目的は「コストの削減」「サービスの向上」にあるのですが、その一例を『老人デイサービスセンターなのはな』において紹介したいと思います。尚、この建物全てを委託するのですが、話を判りやすくするために、2階の児童クラブを含めないで1階の老人デイサービスセンター部分についてだけの説明とします。

  • 現在は福祉事業団が運営。刈谷市からも職員を派遣。
  • 16年度収入(売り上げ)は約4000万円(介護報酬・1割の利用者負担金)。
  • 支出は約7700万円(人件費・事務費・事業費)つまり、年間約3700万円の赤字
  • 利用時間は午前10時~午後3時、休館日は日曜・祝日。
  • 定員26名に対して現在17名ほどの利用者。

このように「官」が運営している現在の[なのはな]は、収支の面でも、また利用率の面で決して芳しい状況ではありません。その一方で、現在[なのはな]が行っている介護保険における老人デイサービスは、市内に17もの民間事業者が同種のサービスを提供しています。そして民間事業者の場合には、自ら施設を整備して、その上で(大きな利益は出ないかもしれませんが)、少なくとも収支トントンで事業を継続することができているのです。

そこで今回、[なのはな]の管理運営を民間事業者に委託することで、民間の柔軟な発想とやる気により、サービスの向上とコスト削減を図ろうとするものです。具体的には、現在赤字の補てん的に刈谷市が繰り入れしている年間約3700万円は今後発生しなくなりますし、利用時間や休館日を見直し、利用者にとって利用しやすい施設になることによって利用率のアップも期待できると思います。

市川商事(株)の運営が決まった「なのはな」

今回、福祉経済委員会での反対意見の中で、「福祉は利益になじまない」というものがありました。確かに、行政の行うサービス、とりわけ福祉の分野において、損得・利益・赤字といった考え方はなじまないと私も思います。しかしそれはあくまで、民間において同種のサービスがない場合のことであり、むしろそういった場合には、行政の責任においてそれらのサービスをきちんと提供する義務があるのだと考えますが、この『老人デイサービス事業』は「民」が十分サービス提供をしている分野なのです。切り替わりは平成18年4月からとなります。

9月議会一般質問

9月議会の一般質問は9月6日から3日間、10名の議員によって行われました。身近な問題について、市の答弁の中から幾つかご紹介します。

  1. 市営住宅における高齢者独り世帯の安否確認

    水道を利用した際に反応する水センサーの設置を検討する。


  2. 刈谷駅北口の駐輪場整備

    屋根付きで収容規模1000台を計画。平成18年度に工事を予定している。


  3. 自動対外式除細動器の設置

    心室細動患者に対応する除細動器は当初予定していた市内3ヶ所 (富士松市民センター・保健センター・小垣江市民センター)の他、利用者の多い体育施設や生涯学習施設にも設置を考えている。


  4. JR小山踏切の立体交差事業

    10月17日に供用開始予定。仮設の踏切や道路撤去を含めて事業完了は平成19年3月の予定。


  5. 少年野球・ソフトボール場の整備

    境川浄化センターの敷地内に整備するよう県に強く要望している。


  6. 北刈谷第2土地区画整理事業

    660戸のうち659戸の建物移転が終わった。換地処分を含めて平成20年度の事業完了を目指している。


  7. 刈谷駅南口再開発

    この秋に事業計画認可の見通し。その後、権利変換計画認可を受けて工事着工。これらの工程が順調に進めば、平成21年度の完成予定。


  8. 公共施設におけるアスベストの現状と対策

    小中学校を含む全公共施設249施設を調査。その結果、吹き付けアスベストと思われる施設が1施設。アスベストが含まれている恐れのある吹き付け材が使用されている施設が45施設あった。対応策としては、固形化・囲い込み・撤去の方法があるが、今後適切な処理をして行きたい。


  9. 児童クラブ(学童保育)の開始時間

    学校の休業日と土曜日は、現在午前8時30分から午後6時30分までとなっている。開始時間を早めることについては、時期を見計らって、他市の状況を参考にしながら検討して行きたい。(慎重な言い方だが、たぶん来年度から始業時間は午前8時となるのかな(*^_^*)?)


  10. 放置自動車の現状

    今年度8月末現在の放置自動車の台数は96台。その内の26台は既に処理済み。残り70台が現在継続処理中。それらの内25台は小垣江町にある一時保管場所へ移動し、45台は放置場所にある。「警察協議(放置自動車が犯罪や事件に関係した自動車であるのか。あるいは盗難車であるのかなどを警察庁等へ照会)」や「陸運局へ所有者等の調査」に相当の時間が掛かる。あるいは、放置者の所在の判明に時間が掛かる。などの理由で、放置自動車の早期解決は難しいのが現状。

9月議会補正予算

9月議会において約33億円の補正予算が組まれました。それらの事業の中から幾つか紹介します。

  1. 北部に子育て支援センターを整備します。

    青葉福祉センター内にある子育て支援センターに続いて、半城土町にあるJAあいち中央の支店を改修して、今年の5月より市内2ヶ所目の子育て支援センターがオープンしましたが、この度約4100万円の補正予算で新たに北部子育て支援センターを整備することになりました。JAあいち中央今川支店跡地の用地購入と施設改修のための実施設計予算で、平成19年度の開所目標です。


  2. 中部の適応指導教室を移転し機能の充実を図ります。

    「適応指導教室」というのは、不登校になってしまった小中学校の児童生徒の相談にのったり、学校の代わりに勉強をする場です。現在市内には3ヶ所、『南部生涯学習センターたんぽぽ』『富士松図書館』『刈谷市民ボランティア活動支援センター』の中にあったのですが、この度『刈谷市民ボランティア活動支援センター』内にあったものを移転拡充することとなりました。寿町にある旧名古屋法務局刈谷出張所の跡地を購入して、施設を改修整備します。補正予算額約1億3300万円です。


  3. 高須線拡幅のための用地を購入します。

    「高須線」というのは刈谷駅の南口から→青果市場の前→「住吉町」のスクランブル交差点を通って高須町に向かう道路です。この道路の拡幅のため今回の補正予算では約1億4800万円を計上し、738.74㎡の用地購入と、5件の物件移転補償を行います。


  4. ドルフィンパラダイス

  5. 交通児童遊園の大型遊具を整備します。

    老朽化した大型遊具エアファイターを撤去し、代替えとして現在万博会場で人気の大型遊具『ドルフィンパラダイス』を整備します。補正予算額2000万円です。『ドルフィンパラダイス』=イルカの形をした乗り物に乗って水路を巡るミニ急流滑りで、走路全長は約40mです。


  6. 万博カナダ館前にあるメイプルリーフ
    (かえでの葉のモニュメント)をミササガパークに移設します。

    カナダ政府より寄贈を受けるのですが、その解体・移動及び設置に380万円が掛かります。なんといっても、高さ約15m、重量約4トンの鋼鉄製ですから。

少し大げさですが…
魚屋が考える「輸入魚の値上がりと日本の安全保障」

石油価格の高騰によるガソリンの値上がりは私たち庶民にとって大打撃です。実は、消費者の方はあまり気がついていないのかもしれませんが、あらゆる冷凍魚(特に輸入品)もここ2年くらいじりじりと相場を上げているのです。その理由は、それぞれの魚ごとに漁獲量減少・輸入枠削減といった要因ももちろんあるのですが、その他の理由として次の2つのことが挙げられます。1つは、狂牛病の影響で欧米において安全な魚の需要が高まったこと(したがって、養殖魚より天然物に人気があるのです)。そしてもう1つは、中国経済の成長により中国国民の食生活水準が向上し、中国市場における良質な魚の需要が増加したからです。このことにより、「日本に搬入するより欧米・中国市場へ販売した方が高く売れる」ということで、日本に輸入されてくる冷凍魚の値段が騰がってきたのです。

どれくらい騰がったかというと・・・

 
(参考)原料価格の推移 平成15年9月の原料価格を100とすると平成17年9月の価格は

白身魚のフィレ(ニュージーランド)125
サバ(ノルウェー) 150
秋サケフィレ(国産) 142
金目タイ(チリ) 152
赤魚(アイスランド) 144
うなぎの蒲焼き(中国) 175
銀ムツ(チリ) 144

日本の10倍もの人口がある中国。その中国経済が成長するということは、「中国国内におけるあらゆるものの消費が拡大する」ということを意味しているのです。また、7月の人民元切り上げに続いて今後も段階的な切り上げが予想されます。人民元が切り上がれば、益々中国への物の流れが拡大します。食料自給率40%、エネルギー自給率僅か4%の日本にとって、中国経済の成長は単に「魚が値上がりして困った」などという小さな問題でなく、食料品やエネルギーの高騰・日本への輸入減少という重大な問題、大げさに言えば「日本における安全保障の問題」を含んでいるように思うのですが、如何でしょうか?

二足のわらじ 「えっ! 高浜市長も?」

お隣の高浜市ではこの夏、24年ぶりに市長選挙が行われました。現職の森市長が5期目の当選を果たしたのですが、その選挙期間中の中日新聞に、『候補者はこんな人』というタイトルで、候補者のインタビューが掲載されていました。

現職の森市長。昨年1月、家業の白しょうゆ醸造業を取り仕切っていた父親がなくなり、代表社員の役割が自分の肩に。「家業もまともにできない者が市長などもってのほか」との故人の教えに背かず、朝5時に起き、経理やこうじ室の温度管理を終えてから、市長としての務めをこなす毎日だそうです。確かに、以前わが社の社員が「お得意様先で、商品説明している森市長を見た」と言っていたのです。「市長が・・・まさか!」と本気にしていなかった私としては大変な驚きです。

毎日3時半に起きて家業である魚屋の仕事をしてから議員活動をする、という二足のわらじを履いている自分としては、とても勇気づけられる記事でした。「家業もまともにできない者が市会議員などもってのほかだ。」これからもそんな気概を持って、どちらにも全力でぶつかって行きたいと思います。

『跨線橋チョボラ会』 クリーンサポート刈谷を立ち上げ

市役所に行くとき必ず通る道に桜町跨線橋(JRを跨ぐ陸橋です)があります。先日の臨時議会の際、数人の議員から「跨線橋の雑草が気になるね。除草しなければと思うのだが、役所に頼むのではなく自分たちでやろうじゃないか」という話になり、『道路清掃ボランティア団体支援事業』「跨線橋チョボラ会」として名乗りを上げ、その初めての活動として8月6日(土)午前6時から8時まで、「跨線橋チョボラ会」のメンバー5名(大長さん・安部さん・山田さん・森田さん・そして私)で、桜町跨線橋の草取りを行いました。

この道路は以前、耐震補強工事をしたのですが、(県に予算がないせいか)補強の必要のない部分は古いコンクリートのままです。そしてその部分の道路には隙間があるのでどうしても雑草が生えてきてしまうのです。土曜日の早朝ということで交通量は少な目だったのですが、車道側の草を取っているときに、頭すれすれに車が通過してゆくのはさすがに気持ちの良いものではありません。それでもなんとか全てやり終えて、とても気持ちの良い汗を流すことができました。

『道路清掃ボランティア団体支援事業』とは今年度から始まった事業で、市民と市が協働して健康で快適なまちづくりを推進するため、道路・河川・水路・大型公園の美化や清掃をする市民ボランティアを支援する制度です。皆さんもぜひやってみませんか? 詳しくは建設部土木課まで(62-1018)

除草前暑いけど、頑張ります。 除草後
街頭演説を再開しました!

8月8日の衆議院解散から9月11日の投票日まで私自身の街頭演説をお休みしていました。「仲間の市会議員が一丸となって選挙を手伝っているのに、自分だけ自分のための議員活動をするわけには行かない」というのがその理由です。応援していた候補は、9月11日、立派な票で4期目の当選をすることができましたので、早速2日後の13日よりグリンピアさんの昼市会場にて再開いたしました。久しぶりでしたが、この場所での皆様の反応はいつもと変わらず大変暖かいものでした。これからも火曜日はグリンピアさん、土・日曜日はエルシティ前とアピタ前で定期的に行っていますので、見かけたらぜひ声を掛けて下さい。