神谷まさひろのコロンブスレポート

2004.12 Vol.26

コロンブスが偉大なのは、アメリカ大陸を発見したから偉大なのではありません。アメリカ大陸があるのかないのかわからないのに大西洋に船出したから偉大なのだと思います。答えのあることが判っている問題を一生懸命することは勤勉であります。チャレンジとは答えがあるのかないのかわからない問題に向かって挑戦することだと思います。

“挑戦しなければ見えてこない”

この言葉を強くかみしめながら、「明るい豊かなまち刈谷」をめざして若者らしく・一生懸命頑張りますので、ご支援とご鞭撻賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

今までのレポートはこちらです


神谷まさひろ後援会会長 神谷 武(刈谷文化協会 会長)

 いよいよ年の瀬も押し迫って参りました。皆様には如何お過ごしでしょうか。神谷まさひろさんも本年、市議会企画総務委員長として益々活躍され、私達の期待する次代を担う代表に成長してくれていることを嬉しく思っています。これも皆様方のご支援の賜と深く感謝申し上げます。「この頃、まさひろさんの街頭演説減ったんじゃない・・・」など、まさひろさんのことを心配して頂ける話を聞く度に、「ああ、市民の皆様が注目し、応援してくださっているのだ」と痛感致します。
 今年一年、幸いにして刈谷市には大きな災害もありませんでしたが、市政運営には色々な問題が山積みされています。刈谷駅南口の開発もいよいよという感じです。市民のために最良の開発、後世の市民に「南口の開発は、時間と金をっかり使ったが、刈谷市の発展に繋がった」と言われるような形にして欲しいものであり、そのためにはまさひろさんの力に期待するところ誠に大であります。
 自衛隊のイラク派遣1年延長問題、記録的な台風の襲来、新潟県中越地震の発生と想像以上の大被害など、暗いニュースが続いていますが、一方、アテネオリンピックでの日本選手の活躍、特に中部地区の選手の大活躍、ドラゴンズのリーグ優勝など大きな勇気を頂きました。
 激動の年でしたが、来年こそこの紙面が明るいニュースで埋まることを期待し、まさひろさんの更なる飛躍と、皆様方のご健勝を祈念し私のご挨拶と致します。どうぞ佳いお年をお迎え下さい。

「12月31日の夕日に手を合わせる」

刈谷市議会議員 神谷昌宏

 今年1年刈谷市議会議員として力一杯の活動ができましたのも、皆様方の日頃のご支援・ご指導のお陰と改めて厚くお礼申し上げます。
 先日ある講演会において、「1月1日の初日の出に手を合わせ る(感謝する)人は大勢いるけれど、12月31日の夕日に向か って手を合わせる人は少ない」という話を聞きました。確かに師 走も押し迫ってくると、新しい年を迎える準備で忙しくゆっくり 一年間を振り返る心の余裕などあまりありません。ましてや、一 年間変わらぬエネルギーで、あらゆる生命を生かし続けてくれた 太陽に感謝をすることなど考えも及ばないのが現実です。
 これまでこのコロンブスレポートでは、12月議会の内容は『新春号』として1月の日付で発行していました(年内には皆様方のお手元に届いていたとは思いますが)。今回からは「今年一年の皆様方のご支援に手を合わせる」そんな思いで、敢えて12月の日付で年内に発行させて頂きました。
 今年は、地震・台風などの災害、イラク戦争、北朝鮮の拉致問題、凶悪犯罪の増加など、どちらかというと暗い話題の方が多かったように思います。しかし来年この愛知県では中部国際 空港の開港、愛・地球博の開催など、明るく元気になる話題があり非常に楽しみです。
 皆様方にとりまして、来年が素晴らしい年となりますことをお祈りすると共に、今後も変わらぬご指導・ご鞭撻頂きますことをお願い申し上げ今年一年の感謝のご挨拶といたします。

 一般質問の順番は約1週間ほど前に抽選で決まります。今回私は15人中15番目、つまり最後の一般質問となりました。12月議会最後=平成16年一般質問のトリを務めることになります。背広・カッター・ネクタイを新調して(ホントですよ!)気合いを入れて臨みました。

1. 指定管理者制度について

  • 目的=「住民サービスの向上」「経費の節減」 「公の施設」に対する管理運営委託はすべてこの対象に
  • 公募を行わずに指定管理者を指定→17年4月から
  • 公募により指定管理者を選考→18年4月から

(まさひろの主張)

 これまで管理運営委託をしていた所が指定管理者となる場合でも、「ただ単に契約のしくみが変わっただけ」ということにならないように、この機会に目的(サービス向上と経費削減)にあった運営の見直しを・・・

2. 交通児童遊園について

(まさひろの主張)

 利用するお客様(市民)の立場に立てば、お昼休みとして遊具の休憩時間が1時間あ るのはおかしい。早急に改善を・・・指定管理者制度が最もピッタリ合う施設。集客の ためのイベントや開園時間を委託先に任せてはどうか

3. 統合教育の推進について

(まさひろの主張)

スクールアシスタント制度の提案

  • 特色ある学校教育のため、校長先生の裁量で色々な分野における補助員を雇うことができる
  • 分野=「障害児に関する支援」「授業の支援」「部活動に関する支援」「外国人に関
  • 統合教育の推進を提案すると、市当局は「その子にとって最もふさわしい学校に」と言うが、本当にその視点になっているか、受け入れる学校側の都合になっていないか?
  • 「担任の負担が重い」これは正に学校側の都合←スクールアシスタントにより解決を!

4. 障害児用児童クラブ(学童保育)の実施

(まさひろの主張)

  • 健常児には児童クラブ→母親は正社員として仕事→自己実現
  • 一方、障害児にはそれがないので母親はパート・夏休みは仕事を休んで→子育てに一生懸命
  • 今年の夏休みに僅か5日間(最大)だけのレスパイト事業(介護の疲れを癒す)
 健常児の親『自己実現のための40日間』それに対して障害児の親『介護の疲れを癒すための5日間』「受けられるサービスにこれだけの違いがある」ということを念頭に、来年度のレスパイト事業の拡充を考えて欲しい!

 10月12日私の所属します自民クラブでは、全部で94項目からなる『平成17年度予算 編成に関する要望書』を榎並市長に提出しました。紙面の都合上全ての項目を紹介することが できませんので、今回新たに要望した項目の内10項目だけをご紹介します。
  1. 用水型生活環境整備対策事業の創設
  2. 市道などにおける里親制度の創設
  3. 通学路の整備(歩車道の分離・自転車通学の安全対策)
  4. 公園内照明の増設
  5. 図書館の開館時間の延長
  6. 統合教育の推進
  7. 少年野球・ソフトボール専用球場の整備
  8. 老朽化した学校体育館の建て替え
  9. 障害児用児童クラブの実施
  10. 消防団長等への手当増額

 先の記事のように、私ども自民クラブは毎年10月に翌年度の『予算編成に関する要望事項』を提出しています。ちょうど一年前のコロンブスレポートVol.22では、昨年提出したものの中から「神谷まさひろが特に強く要望しているもの」として21項目を紹介しました。その後それらの要望が実現したのか、あるいは実現に向けて前に進んでいるのか、それとも非常に難しいのか・・・この紙面において検証してみたいと思います。(要望したことの進み具合・実現の度合いを◎○△×で評価してあります)

1.刈谷駅南口再開発事業の早期着工 (△)

 平成15年に都市計画決定をし、今年度の事業計画認可に向けて都市再生機構が施工主として進めています。12月議会文教委員会では市民ホールについての詳しい説明が行われました。客席数は1541席(現在の市民会館は1216席)、客席の幅550㎜(現在450㎜)、客席の前後の間隔960㎜(現在は前の方900㎜、後の方は800㎜)ということですので、現在の市民会館に比べてゆったり座ることができます。完成目標は平成20年度ということです。現在、地権者の権利関係の調整という最も重要な局面にあります。

2.刈谷街道踏切の拡張整備 (◎)

 アピタ前のこの踏切は、9月20日より車両を全面通行止めにして工事しています。歩行者・自転車は仮設踏切で通行できます。歩車道を分離し、これまでの倍の広さの踏切として平成17年7月より利用できます。

3.給食センターの民営化 (△)

 「給食センターの民営化」というより、「第二学校給食センターの早期立て替え」という方が正しい表現です。昭和48年に建設された第二学校給食センターは、本年度立て替えのための基本計画を策定しています。建設場所としては新田町。デンソー小山寮と新幹線に挟まれた土地が予定されています。完成後は現在のように市直営で調理するのではなく、食の安全ということを考えれば、専門の業者に調理業務委託をすべきであると要望しています。

4.155号線への交番設置 (×)

 刈谷市として実現できることではなく、刈谷市を通じて警察に要望して頂く内容です。警察の回答としては「近くに高津波交番があり、155号線(小山地区)への新設は難しい」とのことです。現在刈谷市内には交番は8箇所しかありません。治安の悪化が言われている今日、この場所に限らず交番の増設が望まれるところですが、県の財政を考えると非常に難しそうです。今後は県議を通じて県へも要望して参ります。

5.北部生涯学習センターの建設 (△)

 南部には、南部生涯学習センターたんぽぽがあり、中部は刈谷駅南口再開発構想の中で計画がされています。刈谷市全体のバランスを考えて「北部にも・・・」と要望をしたものです。先日新聞に「県が勤労福祉会館を手放す」との報道が掲載されていました。井ヶ谷にあります勤労福祉会館も刈谷市に「引き取ってくれ!」となりそうであります。それを改修して北部生涯学習センターにするという手はどうでしょう? 少し遠すぎるので無理かなぁ~

6.児童横断信号機の設置 (◎)

 一般論での要望ではなく、具体的な場所を視野に入れた要望でした。その場所とは小山公園の北側、「小山町」の交差点と「稲場町」の交差点のちょうど中間地点へ、押しボタン式信号を設置して欲しいというものでした。当初警察は「赤信号を待っている間の歩行者の待避場所がない」ということで難色を示していましたが、地権者のご理解と加藤誠議員ほか地元の役員さんのご努力で設置できることとなりました。既に、待避場所の整備は完了しています。

7.桜小路・桜横丁の整備(明治用水支線の上部利用) (△)

 桜町の西尾信用金庫から、旧三洋堂(本屋さん、現在はオフィスビルになっています)裏を通ってJRの線路にかけて、明治用水の支線(花捨用水と言うそうです)が通っていますが、今後それを廃止する予定です。その後上部利用の整備を行います。それにあわせて桜小路・桜横町の整備も行うように要望しています。

8.市民館分館の建設 (×)

 22地区全てに市民館が整備されていますので、「面積の広い地区には2つ目の市民館を」と要望していたのですが、建築以後10年以上経過した館が半数以上あり、修繕・改修を進めていくことが優先課題とのことで、実現は非常に難しそうです。17年度要望からは削除。。

9.郷土資料館の建設 (△)

 歴史資料館建設に向けて、調査・研究をしているところです。

10.特別養護老人ホームの建設 (○)

 刈谷市内3箇所目となります特別養護老人ホームが、平成19年度に小垣江町(小垣江東小学校の付近)に開設することとなりました。、設置運営するのは公募により決定した碧南市に本部があります社会福祉法人長寿会です。

11.刈谷工業高校東側道路の整備 (○)

 矢場町と神明町の境の道路です。工業高校グランドの所からガードレールにより道が狭くなっていたため、地元からも改良の要望が出されていたところです。まもなく工事にかかる予定。

12.北部・南部への子育て支援センター設置 (○)

 半城土町にあるJAあいち中央の支店跡地を購入し、施設改修を行った上で、平成17年度から南部子育て支援センターとしてオープンします。北部への設置については引き続き要望しています。

13.障害児のいるクラスへの補助教員制度の導入 (×)

 数年間に渡り継続的に要望していますが実現していません。そこで今回一般質問において『スクールアシスタント制度』を提案。その制度の中に「障害児への支援のため、学校長の裁量で補助員を雇うことができる」となっています。今後も引き続き要望して行くつもりです。

14.重度重複障害者入所・通所施設の建設 (○)

 平成17年度に社会福祉法人ひかりの家により設置の予定です。刈谷市としては、その施設や用地の面で支援するため協議を行っています。場所は新田町。先ほどの第二学校給食センター建設候補地の新幹線を挟んで北側部分です。

15.しげはら園等における短期入所事業の実施 (○)

 夏休みは養護学校も休みとなるため、保護者の負担も大変です。そこで介護負担を軽減するためのレスパイト事業として、くすのき園・たんぽぽにおいて日帰りのショートスティを実施しました。実績としては、くすのき園においては15名の方にのべ44日、たんぽぽにおいては5名の方にのべ25日の利用でした。但し、中学・高校生が対象でありましたので、私は12月議会一般質問において、来年度は小学生も対象とすることと日数の拡充を要望しました。

16.市立の養護学校建設 (×)

 「刈谷市立として建設しても、県立の養護学校を刈谷市内に誘致してもどちらでもよい」というスタンスで要望しているのですが、「県教育委員会に大規模養護学校の抱える問題解消を要望して行きます」という回答に止まっており、前進する気配はありません。もちろん17年度も引き続き要望して行きますが、この件に関しては他の会派でも要望しており超党派で力強く要望して行きたいと思います。

17.グランドゴルフ・ゲートボール専用グランドの整備 (×)

 泉田の不燃物埋め立て場の上か、境川浄化センターの所が適地だと思うのですが、今のところ計画は進んでいません。

18.市民館管理費の増額 (○)

 今年度から新たに『備品等の整備事業補助金交付要綱』を作り、市民館の管理運営に必要な備品の整備に対して補助をしています。今年度は440万円の予算です。

19.保健センターの拡張と健康推進事業の拡充 (△)

 手狭になっている保健センターですが、現在移転候補地を探している状況です。健康増進の新たな事業としては『刈谷ヘルスアップ大学の開設』や『脳ドック検診』などがありました。『脳ドック検診』については希望者が多く、非常に高い抽選倍率でありましたので、来年度も引き続き実施するように要望しています。

20.市民暮園の新設 (○)

 池田町5丁目(青山斎園の南側、恩田川と新幹線に挟まれたところ)に面積約2000㎡で約250区画の墓園を整備します。平成17年度に工事を行って、18年度には市民だよりで希望者の募集をします。

21.新庁舎の早期建設 (△)

 地震などの災害時には防災対策本部として機能しなければなりません。そういった意味では築50年が経過した現在の庁舎では、耐震補強工事を施しているとはいえ心もとありません。現在役所の中では新庁舎建設のプロジェクトを立ち上げ検討しています。「市制60周年を目標とすることも一案ではないか」ということを榎並市長が以前本会議で答弁されたこともあります。

①刈谷駅北口広場を拡張します

 刈谷駅北口を降りて右手側、現在日通さんやJRのコンテナヤードのあるところの一部を刈谷市が買収します。用地取得費及び物件移転補償費として約7億5800万円の補正予算、坪当たり61.3万円です。駅前広場を拡充し、送迎用車両の利便性を図ったり、約1000台分の駐輪場も整備します。

②銀座中心部の道路を拡幅します

 UFJ銀行の東側、数年前に優良再開発で造ったマンション(1F グリンピア)の隣の一画だけですが、用地購入と物件移転補償として約2億円の補正予算です。(右図参照)

③来年のプロ野球オープン戦は

 刈谷球場でのプロ野球オープン戦開催事業として約450万円の補正予算です。3月16日(水)対戦相手はソフトバンク(旧 ダイエー)の予定です。

④わが家の地震対策事業 改修したのは僅か0.4%

 昭和56年以前に建設した木造住宅については、無料で耐震診断を受けて頂けます。その結果、改修が必要と診断された住宅に対しては60万円を限度として改修のための補助をしています。平成16年度当初予算では20軒分(1200万円)を計上していましたが、予想以上の利用があったため9月議会で10軒分(600万円)の増額補正をしていました。10月に発生した新潟県中越地震の影響もあって、今回更に15軒分(900万円)の補正を行ったものです。

 ここで気になる数字を・・・
 平成14年・15年度におこなった無料耐震診断の結果(670軒中)
   安全・一応安全    91軒  14%
   やや危険      239軒  36%
   
倒壊の危険あり   340軒  50%


 その内、上記の制度を利用して改修工事を行った軒数→補正予算を全て含めても僅か45軒 (参考)刈谷市内にある昭和56年以前の木造住宅約11000軒 今後は対象となるお宅にDMで案内をするとのことです。

 TVドラマ「3年B組金八先生」を見ています。このドラマでは私の大好きな『相田みつをさん』の作品を金八先生の解説付きで勉強することができます。先日、小2の娘がテストで芳しくない点数をとってきたので、娘「何だ!これは?」と少し怒った口調で叱ると、「つまづいたっていいじゃないか。人間だもの」と逆に『相田作品』を利用した切り返しに合い、その後何も言えなくなってしまいました。いやはや。。。(^^:)

【編集長】