2001.4
Vol.11

ロンブスが偉大なのは、アメリカ大陸を発見したから偉大なのではありません。アメリカ大陸があるのかないのかわからないのに大西洋に船出したから偉大なのだと思います。 答えのあることが判っている問題を一生懸命することは勤勉であります。チャレンジとは答えがあるのかないのかわからない問題に向かって挑戦することだと思います。
“挑戦しなければ見えてこない”

の言葉を強くかみしめながら、「明るい豊かなまち刈谷」をめざして若者らしく・一生懸命頑張りますので、ご支援とご鞭撻賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

今までのレポートはここです

自分が30歳を過ぎた頃からいつも思うのですが、春って急に暖かくなりますよね。春とか秋って過ごしやすいけど、夏や冬に比べるとあっという間に終わってしまう。人間が贅沢になった感覚がこんなところにも出てしまうとは、昔に比べて弱くなった証拠かな~。子供の頃は春や秋がもっと長かったような気がするんだけど、どうでしょう?。編集長

―― 3月定例議会 ――

 平成13年2月21日(水)~3月23日(金)までの約1ヶ月に渡り3月議会が行なわれました。その中で提案された平成13年度予算は、一般会計では431億6,000万円と前年度に比べて0.9%の伸び率です。特別会計と企業会計を加えた総額では、0.8%増の708億3.400万円となっています。

 歳入予算で特徴的な事として、市税収入を前年度に比べて3.7%の伸び、とりわけ法人市民税を15.1%増と見込んでいる点です。

 今回のコロンブスレポートVol.11では、昨年の3月議会に続いて、平成13年度予算の中から、身近で皆様にとって関心の高そうな事業について、私の考えも含めながら、できるだけ判り易く解説していきます。
 

1.JR東刈谷駅もちょっぴり『人にやさしく』なります。

 昨年度予算でのJR刈谷駅に続いて、今年は東刈谷駅にも車イス対応のエレベーター(11人乗り)とエスカレーター4基、車イス対応のトイレを設置します。事業費のうち刈谷市の負担分は、約1億8,300万円です。

 ところで、昨年の予算にあった刈谷駅のエレベーターとエスカレーターは未だに工事している様子がありません。確か平成12度年中に完成する予定だったはずですが・・・どうやらJRとの協議が長引いているとのことで、まちがいなく設置されますのでご安心下さい。

2.一ツ木駅周辺もやっと整備されます。

 1月の中頃、かりがね幼稚園に子供さんを通わせているお母さんから1通のメールを頂きました。

             ・一ツ木駅の踏切に歩道をつけてください。
子供を自転車の荷台に乗せて、一日2回この踏切を通ります。車がすれ違うだけの幅しかないこの踏切を、車と自転車と歩行者が交錯してわたっています。朝は特に、みんな急いでいるので危ないと思いつつも、一番近道のこの踏切を通ってしまいます。車がすれ違うのを待って、4台も5台も列車を見送ったこともあります。

 確かにこの踏切は幅員が狭く大変危険です。しかし、踏切だけを拡幅しても、そこへつなぐ道路が狭ければ意味がありませんので、踏切及び道路の改良整備を同時に行ないます。そのための実施設計を行なうため、今回約300万円の予算が付きました。将来的には駅舎の改修やトイレの設置、駅前の広場の整備まで進んでいくと思いますが、先ずは始めの一歩です。

3.桜町のJR踏切  拡幅 or 地下道

 アピタへ向かう踏切も、人と車・自転車の行き来が激しく大変危険です。その解消のためには ・踏切を拡幅する ・人と自転車のための地下道を作る などの方法が考えられます。

 今回の予算で、より良い方法を検討するための調査費用として、とりあえず250万円が付きました。14年度には実施設計、 15年度に工事と順調に進んで行けば良いと思っています。ただし、『踏切の拡幅』という事は、JRの側からすると、『危険なゾーンを増やす』という事になるそうで、JRの理解を取り付ける事が難題のようであります。

4.かりがね小学校・校舎の増築    ― 少子化ではないの?―

 かりがね小学校では、平成13年度設計委託→14年度工事→15年4月より使用開始の予定で、3教室を増築します。

 『少子化が言われている今、なぜ?』と疑問に思われるところですが、 確かに刈谷市における出生率は国や県の出生率に比べてかなり高くなっています。 更にかりがね学区は、市街化の進展に伴い児童数が増加しているのです。
合計特殊出産率の推移

※合計特殊出産率・・・ 1人の女性(15~49歳)がその生涯に
平均何人の子供を産むかを推計した値。
5.(仮称)朝日幼稚園建設へ向けてスタート!
 現在刈谷市では『1つの小学校区に1つの幼稚園』を目標に事業を進めています。しかしこれまで朝日小学校の学区には幼稚園がありませんでした。 その結果その学区に住む子供さんは、お隣の東刈谷幼稚園や双葉幼稚園、 少し遠い住吉幼稚園や、小垣江東幼稚園に通わせているという現状でした。

 神谷まさひろも平成11年9月議会一般質問でこの点を指摘し、早期開園を強く要望しました。

 この度当局のご努力により、建設の候補地が確定し、5,838m2の用地購入費と設計委託料の予算が付きました。順調に行きますと、14年度に工事着手し、15年4月には10程度の保育室を持った、市内16番目の幼稚園として開園できそうです。
6.小学校の外国人英語講師1→2名へ増員
 小学校のうちから生きた英語を学ぶ機会を提供し、英語に対する興味や関心を深められるようにすることを目的として、中学校については平成元年から、小学校では昨年から、外国人英語講師を各学校に派遣しています。

 これまで小学校では1名でしたが、平成13年度からは2名に増員します。中学校についてはこれまで通り3名です。

 授業は「聞く・読む」が中心で、授業中は極力日本語を使わないようにしているということです。
7.無料のパソコン講習会を開催

 国が進めている『全国民がインターネットを使えるように』という運動を受けて、刈谷市では4,240人を対象に、 IT基礎技能の習得を目指した講習会を行ないます。

対  象  20歳以上
講習内容  パソコンの基本操作、文章作成、インターネットへの接続、Eメールの送受信
開催場所 南部生涯学習センター(5月オープン)、社会教育センター富士松市民センター、市内21の小中学校、その他民間施設

受講されたら、是非「神谷まさひろのホームページ」もご覧下さい。

8.市民館を障害者、高齢者にもやさしい施設に
 昨年の小垣江市民館と東境市民館の完成により、市内22地区すべてに市民館が完成しました。 神谷まさひろが平成12年9月議会の一般質問で「この事業の今後の進む方向について」たずねた所、生涯学習部長より「22市民館が地域に愛される市民館となるよう、年次計画を立て、 修繕整備していくことが優先的課題」との答弁をいただきました。年次計画に基づいて、今年度から修繕・整備のスタートです。
(1)バリアフリー化する市民館
西境、高津波、中部、築地、 小山、高須、泉田、半城土、一ツ木、元刈谷
(2)下水道接続工事をする市民館
泉田
9.嬉しさ半分!集合所建設補助金が増額に
 コロンブスレポート号外6で紹介しましたように、私どもが要望していました『集合所建設・運営補助金の増額』ということが実現しました。 これまで建築面積100m2以下部分についての補助率2/3であったものが3/4に、100m2を越え180m2まで部分について1/2であったものが2/3にそれぞれ引き上げられ、運営費も月額5,800円から7,200円以内に引き上げられました。

 要望が実現したのですから、本来は嬉しいはずなのですが、平成12年9月議会一般質問の中でも「大きな地区には2つ目のコミュニティー活動の拠点=市民館の分館を建設」ということを第一希望として訴え、「それが難しければ、せめて集会所への補助金アップを!」と要望していましたので、いわば第二希望に合格といったところでしょうか。

 13年度は恩田と小垣江で要望の出されている2集会所についての補助金が予算化されましたが、神谷まさひろとしては第一希望である「市民館分館の建設」も引き続き要望していきます。
10.お年寄りへの配食サービス  週2回の夕食をプラス
 ひとり暮らしの老人に声をかけながら、お年寄りの安否の確認と健康の維持を図ることを目的として、毎週木曜日にボランティアの方々のご協力により弁当を配達していますが、平成13年度からは、週2回、夕食の配達もプラスします。

 配達料込みで650円のお弁当を、 本人負担として300円をいただいて行なっているもので、現在159人の方にご利用いただいてます。
11.お年寄りからの緊急通報  24時間体制で確実に
 ひとり暮らしのお年寄りが、急病や火災などにより、緊急に通報する必要がある場合、今のシステムでは通報先が親族や友人宅の電話となっています。

 ところが最近では、留守番機能付きの電話が増えたため、親族や友人が直接電話を受けなくても、システムの上では通報が間違いなく相手に伝わった事になってしまいます。

 そこで平成13年度より緊急時の通報先を、24時間体制の安全センターへ委託することにより、迅速かつ確実な対応を行なうことができるようになります。 現在市内では187名の方が利用してみえます。
12.徘徊高齢者に探知端末機器をお貸しします。
 平成13年度からの新たな事業として、 徘徊行動が見られる痴呆性高齢者に対して探知端末機器を貸与し、行方不明の場合に位置を探索し、情報を提供します。

 これにより、早期発見・保護が可能となり、家族が安心して介護できるのではないかと思います。つばめタクシーが検索を行い、端末機器は介護保険と同様の1割本人負担で1ヶ月520円で借りることができます。
13.やっとし尿処理施設が立て替えです。
 逢妻町にありますし尿処理施設は、昭和37年から使われていて、老朽化と共に処理能力不足となっています。その結果、 処理能力を上回る分については全量海洋投棄処分をしています。  (早い話、海に捨てているということです。信じられないかもしれませんが事実です) 私も議員になって初めてその話を聞いた時には驚きました。そして早速平成11年9月議会の中で、 その問題について触れ、し尿処理施設の早期建設を要望しました。

 平成13年度から15年度にかけて、総事業費約26億円をかけて、現在ある施設の隣に建設をします。

 但し、これらの施設は地元の皆様にとってはいわゆる”迷惑施設 ” であります。今後、地元の皆様に対する十分な情報公開と環境面での対応、 外観的な配慮などが必要であると思います。 当局としても、この施設を環境マネージメントシステム14001の対象施設として、完成後も継続的に改善をはかって行くとしています。
14.第6次刈谷市総合計画に皆さんの声を・・・・・
 「刈谷市総合計画って知っていますか?」刈谷市の将来像を示し、そのための目標と施策を明らかにし、行財政運営の基本的指針となるもので、刈谷市の中では最も上位に位置付けられている計画です。現在は平成5年より始まった第5次刈谷市総合計画に基づいて各種事業、まちづくりを行なっていますが、この第5次刈谷市総合計画も平成14年度に満了となります。

 そこで新たに第6次刈谷市総合計画の策定を行なうための取り組みが始まっています。私が今回の取り組みの中で最も評価している事は、策定審議会のメンバーを市民から公募で選ぶという点です。もちろんメンバーの一部ではありますが、これまでにはなかった試みであります。

 神谷まさひろも平成12年6月議会一般質問の中で、知多市の事例が載っている新聞を引き合いに出して「次期の総合計画策定にあたっては、その審議会に公募制度を取り入れてはどうか」と提案をしていましたので(コロンブスレポートVol.8参照)、今回実現することになって嬉しい限りです。 今後募集がされると思いますが、皆さんもぜひ応募して下さい。皆さんの声で刈谷の今後10年の方向が決まるのですよ・・・・・。

15.公共施設の使用料値上げに異議あり<プンプン>
 今回の3月議会に、公共施設の使用料改正(値上げ)の提案がされました。「政府においてもデフレであることを認め、世の中あらゆる物の値段が下がっている今、なぜ値上げなんだ!ハンバーガーなどは今では毎日半額の65円なんだぞ。市民感覚とズレている」というのが私の素直な感想であります。

 当局が説明した今回の改正の理由をキーワードで表現しますと、1,4年ごとに見直し 2,住民負担の公平確保 3,受益者負担の原則 4,原価計算を基本  ということになります。そしてこの4つのキーワードに基づいた『使用料を決めるための新たなものさし(一定の基準・計算式)を作った』ということであります。

 市民ニーズの多様化に伴い行政サービスも多様化している今日では、行政の行なっているサービスに対して、全ての市民がそのサービスを同じように享受しているわけではない以上、受益者負担の考え方は負担の公平性の点から重要なことであると思っています。そして、その受益者負担の適正な額を算出するためのものさしを作ることも大切な事であると思います。

  したがって今回4年に1回の見直しの中で、ものさし作りに取り組もうとした、 その考え方は評価できる所でありますしかし今回は「出来上がったものさし」が悪いと私は考えています。このものさしは市民への配慮に欠けていると思います。

 たとえば今回のものさしに照らして新しい使用料を算出した場合、総合運動公園などは現行料金の実に70%の値上げという結果になってしまいました。 もちろんそんな無茶な事ができるはずはありませんので、一覧表
にあるように9.7%程度におさえたという訳です。これほど極端ではありませんが、他の施設も同様であったと聞いています。

 つまり、ものさしを作っても当てはめることができずに、結局政治的判断(?)で調整したというわけですから、何のためのものさしかということになります。

 今回作ったものさしは、国や県の基準、法律での基準といったものがあったわけではなく、市独自で作ることができました。いわば、ものさしを作るためのものさしがあったわけではありません。ならば、今回のものさしは、経済的に厳しい状況下にある今の市民感情を考慮して、少なくとも今の料金からの据え置きを前提として作るべきだったと思います。今回の改正が増収を第一の目的としたものでなく、あくまで新たな基準づくり、原則づくりが主たる目的だったはずなのですから・・・・・

 神谷まさひろとしては、今回の改正に賛成とか反対とかの目先の対応ではなく、今回の事は『市民の感覚』『生活者の視点』といった事をどれだけ行政側が感じて施策を行っているかという、刈谷市の市民サービスに対する姿勢の問題なのだという指摘を、福祉経済委員会・大型公園等特別委員会の両委員会の中で強く行なました
【コロンブスレポートを希望される方へ】
 神谷まさひろ後援会では年間6回程度コロンブスレポートを発行しています。
(号外を含む)後援会事務所まで電話又はFAXでご連絡くだされば、定期的に送らせていただきます。市民と行政を結ぶ情報誌としてぜひご覧下さい。(無料です) 尚、バックナンバーVol.1~Vol.11(一部コピーも有り)ご希望の方もご連絡下さい。

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  TEL 23-0344     FAX  23-1399

 

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