2012年1月11日(水) スケコ(助宗タラの卵)









 魚偏に雪と書いて[鱈(タラ)]、その漢字の通り冬が旬の魚ですが、今回はその中でもお値打ちな助宗(スケソウ)タラ、そしてその中でも特に[卵]を紹介します。

 [ちくわ]や[はんぺい]といった練り物の材料として使われることが多い助宗タラですが、その卵は高級品として流通しています。塩漬けにした[たらこ]や唐辛子に漬けた[明太子]は、「真ダラの卵」と勘違いされている方も多いようですが、実はこの助宗タラの卵を加工したものなのです。助宗タラの卵は卵膜が薄く食べやすいのですが、真ダラの卵は膜が厚く、口に入れたときの食感が良くない上に、色も黒ずんでいるのです。

 この時期には、助宗タラの卵が「スケコ」と呼ばれて生の状態で流通しています。わが家の食卓では、この生タラコを煮たものが子ども達に大人気です!!

2011年12月24日(土) 天然ブリ








 
 今年1月8日の日記で、新春第1弾の『今が旬』として富山県氷見産の天然ブリを取り上げましたので、今年の最後もこの冨山県氷見産の天然ブリで締めくくりたいと思います。

 ブリを漢字で書くと[魚]偏に師走の[師]と言うことで、正に12月にはピッタリの旬の魚です。名古屋中央卸売市場ではこの時期、10Kg前後の日本海産の天然ブリが1Kg1500円前後で競り落とされています。この時期の養殖ブリが1Kg800円前後ですから、ほぼ倍の値段といったところです。

 地方によって呼び名は様々ですが、アブコ→ハマチ→ワラサ→イナダ→ブリと名前が変わっていくことから「出世魚」とされているこのブリ。肩書きはともかく、「己の器が大きくなる」という点では、ぜひあやかりたい魚です(笑)

2011年12月6日(火)  ヨコワ









 名古屋中央卸売市場大衆魚のセリ場にはここ数日『ヨコワ』が沢山並んでいます。

 『ヨコワ』と言っても馴染みが薄いかもしれませんが、『メジマグロ』とも呼ばれていて、日本人には人気の魚「本マグロ」の子どもなのです。「本マグロ」ですと、太物と呼ばれるマグロ専門のセリ場に並べられるのですが、大衆魚のセリ場に並んでいるということから、「大衆魚=もしかしたら安いの?」といった感じになるかと思いますが、実際「本マグロ」に比べると遥かにお値打ちなのです。

 子どもといっても、3Kgのものから10Kgを超えるものまで大きさはまちまちです。一般的に大きくなるほど脂が乗って、値段も高くなってきます。脂の乗るのはやはり冬場、3月頃になると脂も落ちてきます。今の入荷は長崎や福岡産が主流で、丸の状態で1Kgあたり700円位から1000円位。歩留りは50%ほどですからスーパーなどでは100g150円から300円ほどで売られているのではないかと思います。くるくる寿司などでもよく見かけますよね。

 身の色は鮮やかな赤色というわけには行かず、若干くすんだ色をしていますが、食べてみると適度に脂が乗ってご飯のおかずや酒の肴としては最適ではないかと思います。マグロをお値打ちに味わいたいのなら、この『ヨコワ』絶対にお勧めです!!

2011年10月3日(月) ノルウェー産サーモン


 最近、回転寿司で『ノルウェー産 サーモン』がお勧め商品として出されているのを目にするようになってきました。

 漁業大国ノルウェーでは主に、「アトランティックサーモン」と「トラウト・サーモン」の2種類を養殖し、どちらも日本に輸入されています。「アトランティックサーモン」はサケ科、「トラウト・サーモン」はマス科に属しています。この「トラウト・サーモン」はニジマスとスチールヘッドという魚を品種改良して作られた魚です。

 ノルウェー独特の地形「フィヨルド」の冷たくてきれいな水のもとで養殖されたサーモンは、とろけるような脂がたっぷり乗っています。また、規制の厳しいノルウェーでは、餌に抗生物質を加えることなどは禁止されており、自然に近い状態で鮭が育つのです。しかも、水揚げされたサーモンは0~4度の低温で保存、新鮮な状態のまま空輸される。冷凍ではなく[生]のまま日本に届いているのです。
 
 寿司などの生食のほか、和風はもちろん洋風の味つけにもなじむノルウェーサーモン。わが家の子どもたちの間でも大人気の逸品です。

2011年7月13日(水) ウナギ

 この『今が旬』のコーナーも、4月に『冨山産ホタルイカ』を取り上げてから、3ヶ月間ずっとさぼってしまいました(汗)  当選後一発目は、夏バテ防止、パワーを付けるためにもやはりこれ、『ウナギ』を取り上げます。

 「本日土用丑の日」・・・・この言葉は、夏枯れのうなぎ屋を救った江戸の才人、平賀源内の名文句です。夏やせにうなぎは、昔から有名でしたが、土用にうなぎを食べる習慣はこの言葉から生まれのだそうです。今年 (2011年) の「丑の日」は7月21日(木)。夏休みに入り、子ども達の世話で奥様も夏バテの頃ではないでしょうか。こんな日は、ぜひうなぎを食べに家族そろって外食を・・・・。

 うなぎが夏バテにいいのは、ふつうの魚に比べて脂肪が多く、またビタミンAを非常にたくさん含んでいるからです。カロリー値も270と飛び抜けて高く、特に「きも」はビタミンAが100g当たり4700IU(国際単位)も含まれています。(そんな数字を示してもよ~判りませんね!(^0^)ともかく栄養価が高いということです。)

 ただ、残念なことに今年は値段がべらぼうに高いのです。名古屋中央卸売市場での1キロ当たりの卸売価格は現在3900円ほどです。10年ほど前なら1500円前後、5年ほど前なら2500円前後だったのですから、如何に高いかがお判り頂けると思います。

 このシーズンになると市場の中でうなぎを扱っている業者は、夜中から家族総出で、うなぎを開いている光景を目にします。扱う量(本数)の割には利益も少なくて(特にこれだけ高いと益々利益が出ません)、年に一度のお祭りみたいな感覚で行われているのではないかと思います。お客様の夏バテ解消のために、業者はバテバテになってガンバッテいます!!

 どうやら今年のかば焼きは、消費者と業者のどちらにとってもほろ苦い味になりそうですが、「視力と精力増進にうなぎをどんどん食べましょう!特にキモも忘れずにね・・・・」

2011年4月16日(土) 富山湾産のホタルイカ









 春の味覚、富山湾産のホタルイカの入荷が増えてきました。昨年よりも安値で取引されており、5月にかけて水揚げはさらに増えるとみられ、一層手軽に味わえそうな見通しです。

 このホタルイカ。名古屋中央卸売市場へは主に兵庫県産のものと富山湾産のものが入荷するのですが、みそ(はらわた)がたくさん詰まってふっくらして美味しいのは富山湾産です(その分、値段も高く兵庫県産の倍くらいの値段です)。3月1日に解禁された富山湾のホタルイカ漁は当初、極端に低調だったのですが、4月に入って漁は好転。産地関係者は「3月までは寒かったせいか低調だったが、4月に入って暖かくなり水揚げのペースも上がってきた」と、今後もコンスタントな漁獲が期待できるとみているようです。

 酢味噌・醤油にしょうがを入れて・・・酒の肴には最適です!! 

2011年4月2日(土) 頑張れ 東北の水産業!

 3月11日に発生した大震災により、岩手・宮城・福島といった東北地方の漁港は壊滅的な状況にあります。私の会社でも、取引していた水産業者の加工場が倒壊し、廃業することになってしまったり、未だに連絡の取れない業者もあります。

 養殖の銀鮭、天然の秋鮭、スルメイカ、カラスカレイ、秋刀魚・・・・など、今後漁期に入るものも含めて、その影響は多種類の魚に及び、既に品薄状態から値上がりしているものも多数あります。

 そうした中、たくましく操業を再開し、製品が送られてきた商品を、今日名古屋中央卸売市場で見かけました。宮城県塩釜で加工(原料はアメリカ産ですから、地元で漁獲されたものではなく、あくまで加工をしているだけです)の「カレイフィレ」です。チルドでの流通ですから、冷凍ではなく加工を再開しての商品だと思います。市場関係者によると、塩釜では一部の地域は津波の被害を免れ、徐々に復興に向けて立ち上がっているところもあるようです。

 今回は『今が旬』というわけではありませんが、「頑張れ! 東北の水産業!」そんな祈りを込めて、宮城県塩釜で加工された「カレイフィレ」をお勧めです。