杉浦学校教育課長による答弁

台風等異常気象時における途中下校の判断につきましては、各学校が作成している防災計画に従っております。特に、台風時における途中下校につきましては、平成6年11月に愛知県教育委員会から出された通知に準じていますので、どの学校も「名古屋気象台から暴風警報が出されたら、授業を中止し、通学路等の安全を確認して速やかに下校させる」となっています。この判断基準につきましては、学校だより等により保護者に周知しております。また、小学校では、事前の保護者意向調査により、教師が引率して通学団で下校する児童と保護者が迎えに来る児童とに分けて対応しています。

台風6号につきましては、三重県では午前5時20分に、岐阜県では8時25分に、愛知県では9時58分に暴風警報が発令されました。そのため三重県では学校は休校となり、岐阜県では登校後速やかに下校させました。

しかし、愛知県では、暴風警報発令後の風雨が予想以上に強く、事前調査よりも多くの保護者が学校に出向き、迎えの車で大混乱を引き起こしました。そのため、大規模校では全ての児童を下校させるのに100分ほど要しました。

7月6日の校長会で、暴風警報の有無に関わらず、子どもの安全を第一として、校長判断で途中下校させることもあり得る旨を指導しました。

学校は、保護者に再確認をとり、台風時の適切な対応を求めたところ、9月7日の台風18号では、下校完了に30分ほどの短縮ができ、混乱もなく対応ができました。

また、平成16年9月7日付で愛知県教育委員会は、平成6年度の通知を改め、「暴風警報が発令されていなくても、校長は注意報や警報等の気象情報を把握し、休校や途中下校を決定する」ことにしました。

そこで、市教委としましては、9月10日付で、途中下校の判断基準を原則として暴風警報発令時とし、暴風警報発令前にも校長の判断で下校させることができるように通知しました。